Abstract
本研究では、台湾人日本語学習者335名を対象に、外来語に対する学習観が外来語の習得にどのように影響するかを検討したものである。調査は、調査対象者に対して、(1)外来語に対する学習観を問う42問からなる5段階評価法による質問紙、(2)難易度、使用頻度、品詞の観点に基づいて構成した36問の四肢選択式問題による外来語の語彙テストを実施した。質問紙について因子分析を行ったところ、4因子が抽出された。この4因子を潜在変数として、外来語に対する学習観から外来語の語彙テストの得点を予測する構造方程式モデリングの分析を行った。その結果、台湾人日本語学習者の外来語に対する学習観が外来語の習得に影響を与えており、抑制的に働く要因と促進的に働く要因と大きく二つに分かれていた。自律的学習は促進的に働く要因として、英語の貢献は抑制的に働く要因として、外来語の習得に直接に影響していることが明らかになった。