Abstract
言語と文化は密接に関係し、日本文化の教育やその学習も日本語教育研究において議論されている。従来の研究は自文化を重視して教科書を検討したり、またはアニメを通して学習させるように工夫すべきとしたりしている。とりわけ、日本事情の授業にPBLや、MoodleとZuvio IRSのサポートシステムが導入されていることも注目されているのである。しかし、そもそも、オンライン教育サポートシステムを取り入れた日本文化の教育に関する効果の検討はあまり多く見られないし、それにPBLで日本文化を学習する場合、学生の思考模索にある前後変化とは何か、また教師は学生のPBLにおける反転学習の状況が如何に把握できるか、などの問題が未解決のままである。そこで、本研究は2018年から2020年までの「日本社会と流行文化」という授業に、Zuvio IRSで学習者の参加度を上げたりPBLを支えたり、また「Moodleに基づいたPBLにおける学習経路構築」のオンライン学習プラットフォームを開発.実施したりすることによって、学習者のPBLの反転学習の状況を把握することを試みた。その三年間の記録と調査を分析することによって、Zuvio IRSとPBL学習経路構築のオンライン学習プラットフォームが日本文化に関係する授業のPBL実施についていかに役に立つか、ここで指摘してみる。